今回の第 3 部、合同作品は「オーロラの結婚」を上演しました。大勢の子供達にも踊る場面を創りたいと考え、古典では3幕には使われない曲も使いながら、出演者もお客様も楽しめるように構成し、振り付けもパルティールの先生方にもお願いしながら取り組みました。
まずは、豪華な幕開き。オーロラ姫と王子を皆で迎え、結婚の祝宴が始まります。
オーロラの友人たちが難しいテクニックを交えて上品に美しく。
宝石の精は初めてのヴァリエーションの子もいましたが、練習の成果を出してキラキラと。
花のワルツは中学生になった少しお姉さんお兄さんを中心に子供たちが有名なワルツにのって皆で踊り、最後は葉山の皆で大きな花輪をもって華やかにポーズとなりました。
続いて妖精たち、怜香先生も交えてそれぞれの個性を輝かせて軽やかに。
白雪姫と森のお友達は初舞台の子たちが多く、初めて大きなスタジオでリハーサルした時には踊る場所、止まる場所などがわからず戸惑っていましたが、本番までのリハーサルで、それぞれが頭と心を使ってくれて、本番では一人一人がしっかりと役になり、広い舞台全体を使ってかわいらしく踊ってくれました!子供たちの成長はすばらしかったです。
シンデレラは王子様が探しに来てくれて幸せになる様子を表現してくれました。いつか王子様が☆はみんなのあこがれですね!
赤ずきんと狼はボーイズ達が大活躍で可愛い赤ずきんたちとほほえましい1曲となりました。
長靴をはいた猫と白い猫は、プロの舞台で活躍中の葉山の先輩、瑞月先生と翔也人先生が柔らかくもスピーディーな猫の動きを、難しい振り付けの中チャーミングに表現してくれました。
ブルーバードのグランパドドゥ、第8回合同発表会で「オーロラの結婚」を上演した時に亜由先生が踊る予定だったのですが、直前に体調を崩してしまい、私が代役で踊りました。その舞台を客席で涙を流しながら見ていた金海亜由が、念願だったフロリナ姫を、亜由先生となって、今回可憐に踊り切りました。バレエが好きで続けられたらきっとその日が来ると思っていた日が来たことは、私にも亜由先生にもそしてご家族の皆さんにも本当にうれしいことでした。
継続は力なり。初心忘るべからず。と言いますが出来事に負けずにコツコツと努力してゆく ことは必ず実る、と改めて感じました。そして、そんな亜由先生を安村先生が素晴らしいジ ャンプと共に支えてくださいました。
親指姫と仲間たちは、きちんと並んでしっかりとアラベスクのバランスをとって、などの大切な基礎の練習も取り入れながら可愛らしく踊りました。
ブライズメイドたちは、オーロラ姫のパドドゥの前に厳かな音楽にのせてバレリーナの基本のパドブレやストゥニューなどをトゥシューズを履いて優雅に踊りました。
そしてお待ちかねのオーロラ姫と王子のグランパドドゥです。第2子の出産で3年ぶりの発表会となる汐美先生は子育てや自宅近くで始めた Shiomi Ballet Class の指導などで忙しい中でもしっかりと身体を作り、リハーサルをして、美しくも堂々としたオーロラ姫として舞台の真ん中で輝いてくれました。以前の発表会でも足を痛めて腫れている状態でも舞台上ではそれを見せることなく最後まで笑顔で踊り切る汐美でしたが、今回も子供達も指導しながらの忙しい当日も、自分が踊るときは切り替えて集中していく様子をたくましく感じました。何度も一緒に踊って下さっているリーガン先生と主役の務めをしっかりと果たしてお客様からもたくさんの拍手を頂きました。
幼いころから見てきた金海姉妹。それぞれが成長し助け合い、パルティールの生徒さんたち、 ご父兄の皆様のご協力のもと、共に稽古場で教えていることは私の喜びであり、誇りです。そして舞台でも皆の先頭に立って踊っている姿を見ることが出来て私は幸せです。彼女たちと共に過ごしてきた20年以上の日々を思うと、バレエという私たちにとってかけがえのない芸術に、バレエの神様に、心から感謝いたします。そして彼女たちだけでなく共にたくさんの日々を過ごしてくれている洋子先生、由美子先生、稔子先生、瑞月先生、春菜先生、ゲストの先生、特別指導の先生方、スタッフの皆様、惜しみない協力をして下さった後援会の皆様、そしてご父兄の皆様も今回も本当にありがとうございました。そしてたくさんの拍手を下さったお客様にも感謝申し上げます。
それからたくさんの出演者たち、本当におめでとうございます。この舞台を通して皆様の成長をたくさん感じました。もしかしたら、この中にバレエが大好きな先生たちのようになってくれる人がいるかもしれないことを心から楽しみに、これからも皆様とバレエを通して成長しながら歩んでいきたいと思っています!!長い投稿を最後まで読んでくださった方もありがとうございました!これからもバレエスタジオパルティール、樋口素子バレエスタジオをよろしくお願いいたします。
樋口素子